50周年記念の映画「ドラえもん」シリーズは、「未来」へ進む子ども向けの映画でありながら、内容ははるか6600万年前の「過去」に戻ります。
ドラえもんの新作映画に、子どもたちは喜んでいるのではないでしょうか。
もちろん子どもが楽しむ映画でありながら、本作は子どもを見守る大人たちの視点からも共感できる作品となっています。
しかも主題歌はドラえもんの連載開始と同い年のあの人が歌い上げているようです。
映画「ドラえもんのび太の新恐竜」のキャストやあらすじ、感想や評価、見所、主題歌を紹介します。
目次
映画「ドラえもんのび太の 新恐竜」の作品情報や概要
- 作品名: ドラえもんのび太の新恐竜
- 公開日: 2020年3月6日
- 監督:今井一暁
- 脚本:川村元気
- 音楽:服部隆之
作品概要:
「ドラえもん」が連載開始50周年という記念すべき年の映画公開となりました。
また映画「ドラえもん」シリーズとしても第一作目から40作目となる本作です。
本作は恐竜たちとの出会いと成長を見届ける作品で、映画一作目の「ドラえもん のび太の恐竜」と内容は全く異なっています。
「ミュー」「キュー」と名付けられた恐竜とその仲間を探す冒険映画で、大人もワクワクできる作品です。
映画「ドラえもんのび太の 新恐竜」のキャスト
野比のび太(声優:大原めぐみ)
小学校5年生で、勉強、スポーツ等何をさせてもダメな典型的劣等生だが、人を思う気持ちや優しさは人一倍ある。
本作で登場する「キュー」と「ミュー」の親の役割を果たし、2匹を白亜紀に戻して仲間と出会わせることを決意します。
しかし飛べないキューはまさに、恐竜版のび太。
親心からキューの人生を心配し、手助けを試みていますが──。
ドラえもん(声優:水田わさび)
未来から来たネコ型ロボットで、常にダメなのび太の実務的、生活的、精神的な手助け役です。
テレビアニメだとかなり主人公の色合いが濃いですが、映画シリーズになるとどちらかというとのび太の手助け役に徹します。
本作でも秘密道具を使用しながら、のび太と友人たちのサポートをし続けます。
ミュー(声優:釘宮理恵)※写真ピンク色の恐竜
本作に登場する双子の恐竜のメス。
かなり活発的に動き回り、人懐こい性格を持ったピンク色の恐竜です。
人で考えたときの「優等生」で、何でもそつなくこなすため、双子の相方キューとの差を明確にします。
キュー(声優:遠藤 綾)※写真緑色の恐竜
本作に登場する双子の恐竜のオス。
ミューに比べるとかなり間抜けでおっちょこちょいで、色は緑色です。
「できない子」としてのび太とかなり重なる部分があり、のび太も、できないキューのことを人一倍心配し、手助けしました。
とくに心配されるのが「飛べないこと」で、本作もキューのこの課題が中心にストーリーが展開していきます。
映画「ドラえもんのび太の 新恐竜」の予告編動画
毎度のことながら、本作もばっちり感動要素がふんだんに盛り込まれているようです。
本作ではかなり「親」の姿を見せるのび太が見られます。
「僕たちは本当にうれしかったんだ。君たちが生まれてきてくれて」
もはや親でしか言えないような言葉です。
さらに飛べないキューを心配する様子や、何とかしてキューとミューを守ろうとする姿に、鑑賞する親世代も共感できそうな内容に仕上がっています。
隕石による恐竜の絶滅は「変えられない」歴史です。
それを何とかしたいのび太たちは、一体どういう決断を下すのでしょうか。
また、キューとミューの運命は──。
映画「ドラえもんのび太の 新恐竜」のあらすじ
ある日のび太は、スネ夫の招待で訪れた恐竜展で、化石発掘の体験をします。
なかなか化石が見つからず、馬鹿にされるのび太。
それでもギリギリまで発掘を続けると、1つの化石を発掘することに成功しました。
その化石が恐竜の化石だと信じたのび太。
ドラえもんに借りたタイム風呂敷で時間を戻すと、それは恐竜の卵にまでなります。
卵から出てきた双子の恐竜は、新種の恐竜で「キュー」と「ミュー」と名付けられました。
いつもと違う「親らしい」姿を見せ、全力で恐竜たちをかわいがるのび太ですが、地域住民に見つかってしまい、ミューとキューの仲間を探して双子を白亜紀へ帰すことを決意します。
そこに襲い掛かる自然の驚異──。
「キューは飛べないんだ!このままじゃ生きていけないんだよ!」
飛べないキューへの心配が爆発しますが、「歴史は変えられない」のです。
果たしてどのような結末が双子に訪れるのか。
映画「ドラえもんのび太の 新恐竜」の評価口コミや感想
WOWOWで、#映画ドラえもん #のび太の恐竜 を見て、開始30分で号泣している40女は私です。
— ゆのきのののさん (@fujiyanko) February 22, 2020
ドラえもんの最新映画予告編ヤバイ…
[新魔界大冒険]以来観てなかったけど作画の迫力とかカメラワークが段違いに進化し過ぎている…
流れ始めて開始15秒で涙腺崩壊6秒前に陥ったくらいなんか刺さるものがあったなぁ…(つまり泣いたのは開始21秒後)#ドラえもん#新恐竜 pic.twitter.com/Vst18GqyHc— ハルタ 右 (@seita4645) February 21, 2020
新恐竜のPVスクリーンでながれてなきそうなんだが今からみるやつで泣く前のリハーサルかな
— 柾木蛍 (@kei_masaki0624) February 20, 2020
映画「ドラえもんのび太の 新恐竜」の主題歌の動画
歌手:Mr.children
主題歌:Birth day、君と重ねたモノローグ
本楽曲の公式MVは今のところ公開されていませんが、予告動画中に流れるMe.childrenの楽曲が本作の主題歌です。
実はドラえもんの連載開始50周年の年は、Mr.childrenボーカルの桜井和寿の年齢が50歳になる年。
桜井和寿自身、ドラえもんには強い思い入れがあり、少年時代初めて好きになり、初めて感動した本が「ドラえもん」だったと語ります。
「Birth day」という楽曲名が恐竜たちとの誕生やのび太との出会いを連想させ、「君と重ねたモノローグ」の歌詞にある「どこまでも飛んでいこう」などが本作との関連を感じます。
ドラえもん50周年を彩るのに、これほどふさわしいアーティストはいないのではないでしょうか。
映画「ドラえもんのび太の 新恐竜」の見所

引用:https://corocoro.jp/66034/
本作はもちろん子ども向けのアニメでありながら、親の姿を見せるのび太に子どもを連れてきた保護者も共感できる内容です。
子どもは「秘密道具は何が出るかな」「恐竜すごい!」となります。
一方大人は「生むって、育てるって本当大変だよな。のび太気持ちがよく分かるよ」となります。
別々の視点から物語に感情移入し、最後には両方涙で映画を終えることは一緒です。
子ども向けアニメのため、大人から見れば展開はある程度読めますが、それでも退屈させない構成であることとからも、見所が満載です。
そして普段テレビで観るアニメとは違ったグラフィックのおかげで、ドラえもんアニメが何倍にも美しく、壮大になります。
普段30分でしか終わらないドラえもんに、ゆっくり、たっぷり浸りながら、大人は子どもの頃の気持ちに戻ってみるのもいいかもしれません。
50年もの長い間子どもに愛され続けてきた「ドラえもん」シリーズ。
桜井和寿と同じように、自分の過去の一ページを彩っている作品なのではないでしょうか。
まとめ
「ドラえもんのび太の 新恐竜」のキャストやあらすじ、評価口コミや感想、や主題歌などについてご紹介してきました。
安定した感動を与え続けてくれる映画「ドラえもん」シリーズです。
その中で描かれる恐竜版のび太や親心を見せるのび太は、観る人すべての感動を誘います。
ミューとキューの双子の恐竜が、白亜紀に戻って生きていけるのか。
隕石の衝突という変えられない歴史の中で、双子がどうなったのか。
全国のドラえもんファン必見の映画がいよいよ公開です。
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